大量のアイヌネギと謎のカニ、そしてホタテの稚貝で北海道を満喫
いつもお世話になっているお店が一時的に人手不足ということで、ちょびっとだけアルバイトさせていただいてます。
ありがたいことに、たまたまお店のご近所の方からアレコレと食材をいただくことがあり、余ったものはスタッフで分ける…というようなことが重なりまして。(さすがに春!いろいろなものが芽吹き、穫れる季節のようです。たぶん)
足が長い謎のカニ(生)をいただいた
なんて名前のカニだろう。何かの漁の時に網に入ったんだとかなんとかで、足が長いカニです。大きさは甲の部分が女性の拳くらいの大きさだろうか。繰り返すようですが、足は長く細い。そんなわけで、お店では出汁用のカニにするということで、余ったものをもらってきちゃいました。
生のカニを冷蔵庫で一晩置いておいたら、黒い汁がたくさん出ていて「すわ、腐ったか!?」と驚きましたが、webで検索してみたらメラニン色素が参加して黒くなったものだとか。全体を水洗いして、足の部分をキッチンバサミでカット。鍋に塩を2つまみいれて茹でることにしました。
不思議なのが、どんどんと灰汁が出てくること。眼に見えないくらい小さい粒子が泡立ちのもとになっているのかなあ?それともただの灰汁なのか。ざっくりと灰汁をとったところで、足部分をキッチンバサミで切り開いてみると、意外と身が入っています。
出汁にするだけでは、カニに申し訳がない、そんな気持ちになったので面倒くさいのですが、身をほぐしていくことにすると、お茶碗半分教の身がとれました。どーやら、間違って網にかかってしまったメスのカニだったようで卵も大量に抱え込んでいました。が、今回はパス。毛ガニのメスの卵はおいしいんですけどねー。
ほぐした身は汁に戻し、夕食の時間に白菜・大根をいれて味噌汁に。カニ出汁たっぷりの味噌汁です。翌日、炊いた米をいれておじや風に。
大量のアイヌネギ(キトビロ・行者にんにく)は…
同じ方が山で採って来たという「アイヌネギ」。「行者にんにく」と言ったり、「キトビロ」といったりもしますね。北海道でよく食べられているようですが、本州でも山間のところでは食べるのかな?
ニンニク臭が強いネギっぽい山菜で、滋養強壮にも良いっぽい反面、ビタミンKがたくさん入っているので、ワーファリン常用者はちょっと少なめに食べたほうがいい食材。(あと、人に会う予定が多い人もね!)
函館だとこの時期スーパーで1束100円~300円くらいで並んでます。たくさんあるので半分は切って冷凍。酒と醤油をベースにしてお肉と炒めたり、天ぷらにしたり。いやあ、旨い。幸せですね。
大量のホタテ稚貝がすごかった
仕事中だったので写真撮ってませんw同じ猟師(漁師)さんが、ニコニコしながら衣装ケースたっぷりのホタテの稚貝をお店に持ってきてくださいました。いわゆるベビーホタテってやつ。
大鍋で蒸し焼きにして、軍手をはめて口が開いたものから2枚の殻を切り離し、一方の殻で一方の殻に張り付いているホタテの身を貝柱ごとはがし、その貝殻を使い、食べられない部分をざっくり取り除いていきます。一個ずつ。
2.5人で1時間半くらいかかりまして、1個処理するのに3秒。1時間半ということは、90分。60秒×90分=5400秒 すなわち、1人あたり1200個ですが、その間に貝を鍋に戻したりの作業があるので、少なく見積もって1000個。これが2.5人だから2500個くらいでしょーか。。。 手間がかかりますが、途中貝から剥がしたホタテを口に放り込みながらの作業なので、それが楽しみです。
ものすごーく大量なので、おすそ分けしていただきました。半分は冷凍庫へ。半分は、キャベツと一緒にニンニクと塩・黒胡椒でざっくりと炒めて、旨え。
漁師(猟師)さんとお店に感謝です。