函館食道楽プラス

函館で食べたり、見たり、聞いたりしたことと、仕事の話とか。

忘れないうちに「お台所 と金」の夜コースをメモる。

大学の友人夫妻が帰省。色々悩んだ結果、1週間前にも訪れたばかりだったのだけど「と金」さんへ。というのも、食の宝庫道南に帰省すると、海産物などは実家で食べたり、それまでに自分たちで食べたりするわけで、それ以外で地物を美味しく食べさせてくれて、なおかつこの日はオールノンアルコールカクテルということで居酒屋以外と。そうなると、ここかなーと。一週間前に来た時に地物アレコレのお店で、ちょいと値は張るけど味は間違いがないとわかっていたのでね。

そんなわけで、今回はアラカルトでオーダーせず、コースをオーダーすることにしました。3つの種類があって、今回は真ん中の5000円くらいのコース。お酒を飲む場合は飲み放題を付けると良さそう。1500円くらいで付けられる模様。この日は、オールフリーとウーロン茶(^_^;

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前菜盛り合わせ。この時点で3人で歓声を上げる(笑)。行者にんにくのおひたし、つぶ貝、わらびもち、ちまき、スズキ野焼いたやつを蕗の薹味噌で。

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お刺身盛り合わせ。どれもこれも、脂が美味しいものはしっかりと、さっぱりした白身はさっぱりと嫌味なく。海老も臭みがなく新鮮。

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サクラマスをふきのとうオイルでマリネにしたもの。魚の下に隠れているのはふきのとうのペースト。レモンの芳香とふきのとうの鮮烈な春の香りがたまらない。

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板さんが覚えていてくれたのか、前回食べてたまらなく美味しかったのだけど、アラカルトには無かった小国牧場のサーロインステーキ。野菜はなす、人参、スナップエンドウ、じゃがいもで、こいつら最高に味が濃くて、土の恵みにすべてに感謝したくなる。サーロインは言うまでもなく、蕩ける旨さ。それを醤油ベースのタレであっさりと食べさせてくれる。ここまで旨いと、小国牧場の肉を個人的に仕入れて食べてもらいたくなる。

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「と金」さんの代名詞?トロロ麦飯。お吸い物付き。とろろは出汁で伸ばしてあるので、そのまま麦飯にかけていただく。優しい味で旨い。味皇さまなら、口から虹が出る感じ。

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デザート。寒天の美味しさもさることながら、この白玉…!

いやはや、普段の外食する4倍ほどの価格のコースですけど、それ以上の価値がありましたわ。正直、函館の街角でここまで食べさせてくれる気軽な店があるとは思わなんだ。普段着で一杯飲む感覚でのれんをくぐれるのも良い。

ちなみに、コースの品数は値段によって変わらないが、中身は変わるらしい。そして、地の物を出してくれるお店なので、いつも一緒のメニューというわけでもないようだ。(そりゃそーだ)

それにしても、ワタシのようないい加減で付き合いが悪くて駄目な人間に、毎度声をかけてくれる友人夫妻には大感謝なのだ。本当にありがたい。