函館食道楽プラス

函館で食べたり、見たり、聞いたりしたことと、仕事の話とか。

ツーランクくらいモノが違う「大沼鶴雅オーベルジュ エプイ@大沼」。

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大沼公園そばにあるクロフォードが新しく「大沼鶴雅オーベルジュ エプイ」になったのは知っていたのですが…高級路線のお店ゆえ、なかなか行く機会はありませんでした。

が、ちょっとした販促物をデザイン&印刷したお礼に…ごちそうしていただけることになりまして、行ってまいりました~。

JR大沼公園駅すぐそばにあるホテル&スパ&レストランで、宿泊しなくてもレストランは利用できるとのこと。レストランとして使用中の棟は新築(写真真ん中)。庭に向かって全面ガラス張りでモダン

 モダンと自然が調和するレストラン

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入口すぐは目隠し的な通路。明るい木目調の素材と間接照明。そして、質感が良い床タイル。奥に見える明るいレストランに期待を高める演出。熟年のコンシェルジュが案内してくれるのもいい。

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天井が高く明るい。変にケチった感が出る作りではなく、思い切って投資した感のある調度品とモダンな空間設計は、う~ん。ちょっと北海道にはあんまりない感じです。

函館もいろいろな場所がリノベーションされたり、新しくなったりしていますが、わりとフェイクっぽい建具が多く、辟易していたココ数年だったので安っぽくない感じのアレコレに久しぶりに身が引き締まる感じ。もっとも、フェイクっぽい建具を使った建物は函館に限らず、中部国際空港セントレアなんかでもよく目撃していたので、コストを抑えるためのアイデアの一つでもあるのでしょう。でも、私は冷めちゃう。

2000円のハーフブッフェコースは、コストパフォーマンス◎

ランチは2種類あり、2000円(税別)のハーフブッフェコースと4500円(税別)のランチコース。

2000円のハーフブッフェコースは、大沼近郊(50マイル以内産にこだわったそう)の野菜とパン、スープなど前菜的な皿を自由に楽しめるバイキングとメイン料理1皿、デザートの組み合わせ。

大沼近郊にこだわった野菜料理が食べ放題!これはすごい。

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とにかく野菜料理の種類が豊富で、どれも味が濃く、

道南って、ホントは野菜も抜群にうまいんだぜ!

を体現してくれている。これは、農業関係の取材をした経験が多い私にとってはかなりうれしい。道南は海産物も肉もなんでも美味しいんですが、実は野菜もめっちゃ美味いんです。

しっかり調理をしてあるお料理が多いのですが、どれもシンプルで最低限の味付け。素材の濃厚な味を活かす味わいで、野菜のブッフェだけでも永久機関並に食べ続けていられそう。

おまけにちょうどいい具合に小さいパンがだいたい8種類程度用意されていて、メイン料理そっちのけで満足できそうなほど。

メイン料理、ガツンと系が好みなら海鮮ブイヤベースを

メイン料理は、4種類の中から1皿選ぶ方式。どれもしっかりボリューミーで、通常のお店でオーダーしたら1200円程度はしそうな印象。今回私はチキン系のメインを、一緒に行った方々はそれぞれ「サーモン系」、「豚肉系」をチョイスしていたので、少しずつシェアしました。

チキンも豚肉もかなりしっかり美味しい!のですが、いささかやさしい味わい。野菜の後味というか、野菜を活かすためのこの抑えめの味付けは賛否両論ありそう。競馬で例えると3番手ぐらいの場所に控えつつ、最後の直線でも足を伸ばせず、3着残りで入線する感じ(なんじゃそりゃ)。パンチがきいた味わいを好む人は海鮮系のブイヤベースをチョイスすると満足度がより高くなるでしょう。海のエキスが超濃厚でインパクト大。

ちょいちょいメニューは変わるみたいなので、他の肉料理も食べてみたい。

ランチのデザートでこんなにリッチ!

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デザートは上の写真の「パンケーキ」か下の写真の「洋梨のゼリー」のどちらか。パンケーキというよりもしっかりしたスポンジといった印象の味わいが、ベリーソースの酸っぱさをがっちり受け止める一品。アイスとうまい具合に絡ませていただくと良い。

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洋梨のゼリーもゼリー部分とシャーベット部分を同時に口に含むと、幸せ具合が半端ない。

もちろん、ドリンクはドリンクバー。この中身で2000円は…半端なくコスパが良い。なんぞやコレw

ランチ利用は要予約!

ランチタイムははんなりと二部制を採用しているようで、今のところ要予約って感じです。大沼公園、近場の山奥なので侮っていたというか、軽視していましたけれど、ぐっと作り込んでちょっとした演出を加えると、函館から40分余で別世界に旅行に来たかのような気分になれるということがわかりました。景気が良い頃の軽井沢とか清里とかあのへんの雰囲気がふわふわ漂っているというか。

食後はウッドデッキからの眺めを楽しめる

食事の後はホテル自慢の木道を散策。ホテル棟のフロントを横切り、立派なジオラマが飾られているお部屋を突っ切り、外へ出ると大沼に向かって突き出すウッドデッキがあります。

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最先端部から建屋を振り返っての1枚。

この気合の入った作りのレストランは、なかなか函館近郊ではお目にかかれないと思います。都会的なモダンさと北海道らしい素朴さが上手く調和している「大沼鶴雅オーベルジュ エプイ」。オススメです。

参考情報