函館食道楽プラス

函館で食べたり、見たり、聞いたりしたことと、仕事の話とか。

函館競輪場のスープカレー屋『エレカプース』がめちゃくちゃ美味くて仰天したので。

f:id:taberu_hakodate:20180904105214j:plain

函館競輪場の3階にある『エレカプース』。

いつだったかGLAYのTERUさんが競輪場に東京の1つ星フレンチがプロデュースするスープカレー屋ができるよ!って発言していて、「へー。食べてみたいけど行きづらいよね。競輪やらない人には。」って思っていたし、「1つ星シェフがなにゆえスープカレーかよ」って思ってました。

www.instagram.com

もっと言えば、「競輪場なんていう限られた人しか来ないような場所に、おしゃれなスープカレー屋ができたところで、ねえ…。大丈夫なのかよ」と思っていたんですが、ジャンピング土下座(古い)したい勢いで謝りたい。

大きな興味とほんの少しのイジワルな気持ちで、「ナンボのもんか確かめちゃるわい!」と、先日門別と日高に馬旅へ一緒に出掛けたMさん(レースとカクテルライトが好き)を誘い行ってみました。

これまで食べていたスープカレーとは何だったのか。

f:id:taberu_hakodate:20180904105214j:plain

メニューは2つ+αなのかな。冷たいカレーというのに興味があったので、「夏季限定冷製チキンスープカレー」を。

f:id:taberu_hakodate:20180904110502j:plain

全体像はこんな感じ。この夏季限定メニューはご飯じゃなくバケットパンを使用したガーリックトーストが付きます。定番のメニューはご飯が付きます。

いやー

人間、美味いものを食べると語彙が少なくなるんですね~~~

わし「めっちゃうまい。なんかめちゃめちゃおいしいんだけど、ねえ、Mさん…このガーリックトーストもこれだけ毎晩食べたいぐらいめちゃめちゃうまいんだけど。」

Mさん「や、こっちもめちゃめちゃおいしいです。ほんとに。なんかこれほんとおいしいです。」

って、

2人して「うまい・おいしい」としか言えてないという。かたや30代半ば、かたやもうすぐアラ還でそれなりに仕事で文章を書いたりレビューを書いたりしてるのに。

一夜明けて冷静になって、振り返って具体的に考えると、とにかく旨味が強い。辛さやしょっぱさや甘みだけが尖って主張するカレースープに野菜がぶち込まれているアレではなく、スープとルーカレーの中間ほどのカレールウは、何かはわからないけれど複雑な旨味が目一杯詰まっているのに、それぞれが絡み合っていて、それでいてパンチがないわけではなく、旨味というパンチがスゴく効いています。

個人的にはブロッコリーをオーブンでからりと焼き上げたものの食感と味に驚きました。ブロッコリーの草っぽいところがそれほど好きではないので、こんな食べ方があるのかー!旨味が濃縮されるんだなー!この旨味が、さらにスープカレーの旨味に絡み合って、なんていうかすごい。

下品なのでやりませんでしたが、最後の1滴まで指ですくって舐め取りたいぐらいでした……!フレンチはソースが命という言葉を何かの漫画で読んだ気がしますが、これまで食べてきたスープカレーとは別の一皿といっても言い過ぎではないぐらい旨い。

侮ってホントに旨いのかどうかジャッジしてやんよ!と思っていた自分を叩きのめしたいですね。なんか本当にすみませんでした。。。

辛さやスパイシーさは食べ進めている時には感じない(そのため、お好みで使える辛味スパイスは別で用意されている)のですが、食べた後じわじわと発汗を感じるのはおそらく、とんがった辛味を感じないもののスパイスがしっかりとつかわれていたためでしょう。

f:id:taberu_hakodate:20180904114923j:plain

一皿に1つ星シェフのセンスがふんだんに盛り込まれているのに1200円

函館競輪場にあるので、いわゆる「ギャンブル飯」ってジャンルにも入ると思うんです。日本には競馬・競輪・競艇公営競技がいくつかあり、そのそれぞれの「場」で特徴的な食べ物を販売してます。よく聞くのが「もつ煮」とか「もつ丼」や「回転焼き」とかですかね。

安い・旨い・早い・簡単

というのが、ギャンブル飯の大事な要素で、まああれです。高い食べ物を食べるのは、勝って懐が潤ってから。であり、1200円もあったら、もう1レース勝負しようと思う人が、その「場」に集まるほとんどの人の感覚かなと。

だがしかし、このスープカレーが…1200円って破格ですって。

技術料だけでも1200円じゃ足らないっす。

入りにくいけど、エレベーターへ直行すれば大丈夫

JRAが宣伝広報に大枚をはたいてシャレオツなイメージを作り出している中央競馬と違い、競輪場は地方自治体がいかに経費をかけないで運営するか…みたいなシビアなところがあり、競輪とギャンブル好きな人以外には足を踏み入れづらい場所。

もっとも、函館競輪場はイメージキャラクター・りんりんを筆頭にシーズン中の週末や大きなレースがある時にはファミリー向けのイベントも開催していますし、遊具が充実した公園もありますし、函館では冬はスケートリンクになりますので、親しみやすさを増やす努力はバリバリしているんですけどね。

とはいえ、画面やレース場、新聞を片手に真剣に勝負をしている人たちは怖いですよね。でも、大丈夫です。勝負を主に楽しんでいる人たちとたくさん出くわす前に、駐車場から3階へ行くエレベーターまではスグです。

昨今ではインターネットで車券を買う人も多いので、(それはそれで困ったことなんですが)レースに参加しているお客さんよりも、競輪場のスタッフが多いくらいなので、安心です。

店内に券売機があるので「ギャンブル飯」としても◎

車券を買う専用のICカードが必要なようですが、店内に券売機もあるので勝負が主目的な人も大丈夫。問題ありません。

むしろそこは、飲み食い代をチャラにするためにヒト知恵働かせて勝負でしょうw

『エレカプース』は競輪場の3階、特別観覧席(入場料400円/お店利用の人通過できます)の脇にあるので、いっそのこと400円支払って観覧席に席をとっちゃうのも手だと思います。めちゃめちゃ空いてるし誰もいないし、かっこいいです。400円で各テーブルにモニターがついてて、そのフロア内で勝負が完結するので、たぶん使い勝手も抜群です。

車券を買わずともムキムキのアスリートが自転車で全力疾走するのを観戦するのはおもしろいですよ!

f:id:taberu_hakodate:20180904115103j:plain

競輪場へ行ったからと言って、必ず買わなくてもいいんですよね。レースはいまのところ無料で見られます。しかも間近で!函館競輪のシーズンは10月半ばまでかな?

競輪選手の追っかけ女子みたいな人たちもみかけますが、まあたしかにムキムキのアスリートですからね。ガチで全力疾走するのを間近で見ると「すげーーーー!」です。

サッカーも野球もテニスもこんなに間近で見られないですからね。

f:id:taberu_hakodate:20180904115421j:plain

傾斜がすごいバンク。私なら一周回るだけでへっとへとですね……。

エレカプース店舗情報など

関連ランキング:スープカレー | 深堀町駅柏木町駅競馬場前駅(函館)

hakodatedayo.blog.jp

r-tsushin.com

blog.livedoor.jp

函館出身の大橋さん、競輪場にスープカレー店【函館】 | 北海道ニュースリンク

 

ameblo.jp

ameblo.jp